【タイ】南部チュムポーン県およびラノーン県を結び、タイ湾とアンダマン海に挟まれたクラ地峡を陸路で連結する南部経済回廊「ランドブリッジ」計画に関し、ピパット・ラチャキットプラカーン副首相兼運輸相が「法制度上の位置づけを明確にし、関係機関の理解を得るため、名称変更と計画内容の見直しを進める」方針を示した。計画自体は継続するものの、事業の詳細や運営方針は政策としての正式発表前に再検討するという。
鉄道や道路をどのような方式で連結するかなど、タイ湾とアンダマン海を結ぶインフラの構成要素を改めて検討する。ピパット副首相は、「最も重要なのは『連結方法』であり、鉄道を主軸とする場合は両海域の港を効率的に結ぶ設計が不可欠」と述べた。鉄道と道路を直接連結するといった案も、調査結果がまとまるまで選択肢として検討を続けるという。
また、そもそもの港湾の適性を総合的に評価する必要があるとも指摘。「(アンダマン海側の)ラノーン港は20年以上運用されているものの、入港する貨物船が少ない。過去の開発が期待どおりの成果を上げていないことが示されている」と述べている。
クラ地峡は、ラノーン県クラブリー郡から東隣チュムポーン県サウィー郡までの一帯を指し、ミャンマーとの国境を成すクラブリー川が内陸に最も入り込んだ地点からサウィー郡の海岸線までは幅44キロ。アンダマン海とタイ湾を運河でつなげば、マレー半島を迂回する船舶の需要を一気に取り込むことができるため、過去何十年にもわたって歴代の政権がクラ地峡での運河開発を検討してきたが、多くの面で非現実的と判断されていた。
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