【タイ】タイ国立開発行政研究院(NIDA)付属の世論調査機関「Nida Poll」は4月28〜30日、タイ南部で計画されているランドブリッジに関する世論調査を実施した。その結果、「聞いたことはあるが理解は浅い」という回答が最も多く、計画の規模に比べて住民の理解が十分に浸透していない実態が明らかになった。
ランドブリッジ計画とは、アンダマン海側とタイ湾側を陸上で結び、深海港・道路・鉄道を一体整備して物流を効率化する国家プロジェクト。総事業費は1兆バーツ(5兆円相当)規模とされ、2030年の一部運用開始を目標にしている。
ただ、環境影響、土地収用、事業の透明性、長期的な採算性など多くの論点を抱えており、政府が計画を進めるには「社会的合意(ソーシャルライセンス)」の確保が欠かせない。このため、NIDAは住民の理解度や懸念を把握する目的で、南部14県の有権者1455人を対象に今回の調査を実施した。
▶ 認知度
・よく理解している:10.52%
・ある程度理解している:26.67%
・聞いたことはあるが理解は浅い:54.43%
・聞いたことはあるが理解していない:1.30%
・聞いたことがない:7.08%
▶ 主な懸念(複数回答)
・自然環境への影響:38.03%
・特に懸念はない:33.16%
・生活への影響(立ち退き、生活様式の変化など):29.71%
・不正・不透明性:25.81%
・長期的な採算性:15.30%
・地域住民の反対:12.08%
・南部住民の利益:11.78%
・国全体の利益:11.40%
・工事遅延・計画未達:10.50%
・国家予算への負担:7.58%
・投資家の確保:6.30%
・大国間競争の舞台化:6.15%
・計画が実現しない可能性:4.35%
・NGO・学者・政治家の反対:3.98%
・海外からの反対:0.98%
▶ 賛否
・強く賛成:34.21%
・やや賛成:33.01%
・あまり賛成できない:19.43%
・まったく賛成できない:13.35%
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