タイのクラ地峡開発、中国が触手伸ばす タイ財務相も「中国製品のアンダマン海へのゲートウェーに」

【タイ】タイの複数メディアが伝えるところによると、タイが現在計画中のクラ地峡開発に、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が触手を伸ばしている。先にマレーシアで開催された第46回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で、ジュラパン・アモーンウィワット副財務相が金立群(Jin Liqun)AIIB総裁と会談し、その内容を記者団に語った。

 クラ地峡は、南部ラノーン県クラブリー郡から東隣チュムポーン県サウィー郡までの一帯を指し、ミャンマーとの国境を成すクラブリー川が内陸に最も入り込んだ地点からサウィー郡の海岸線までは幅44キロ。タイ政府は今回、これまで幾度となく持ち上がりそのつど流れてきた運河敷設ではなく、高架道路を通す計画で、投資総額は推定1兆バーツ(4兆5000億円相当)を見込む。現時点で、年内に5200億バーツ規模の国際入札第1フェーズを実施、2030年10月に着工というタイムラインが示している。

 AIIBは、タイ政府が計画中の道路建設は「輸送コスト削減と輸送時間短縮を実現させ、東南アジアと東アジア双方に利益をもたらすであろう」と評価。参画への意慾を示した。計画が実現すれば、マラッカ海峡を迂回する船舶の航海日数が4日ほど短縮される期待がある。

 中国の参画に関しては、ピチャイ・ジュンハワーチラ副首相兼財務相も以前、「世界最大規模の貿易国である中国と競争するのではなく、貿易関係を深めて共に繁栄を『享受』すべき」と述べていた。クラ地峡の道路建設についても、「タイの物流面での地理的優位性を内外に知らしめる」と同時に、「中国製品をアンダマン海に導くためのゲートウェーとして活用すべき」と提案している。

クラ地峡の運河がだめなら高架道路を 2025年に開発具体案

ミャンマーとの国境を成すラノーン県クラブリー郡のクラブリー川 写真:newsclip

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