【タイ】中国訪問を終えたアヌティン・チャーンウィーラクーン首相は、タイ中国共同による高速鉄道計画の第1期区間(バンコク~ナコーン・ラーチャシーマー間)について、建設を2030年までに完成させる方針を改めて示した。タイ国鉄(SRT)はかねてより、「2030年開業は困難」と表明している。
第1期区間は、2026年3月の時点で全体進捗率が目標の80.7%を大きく下回る52.4%にとどまっていた。ナコーン・ラーチャシーマー県内での鉄道事故で工事が中断されたままの箇所も存在する。
政府は、第1期区間のほか第2期区間(ナコーン・ラーチャシーマー〜ノーンカーイ)の建設準備も進めている。2025年2月の閣議承認の時点で、第2期の完成は2030年とされていたが、すでに「2031年、2032年の完成目標」といった遅れを伝える報道が見受けられる。
ノーンカーイから先は、中国・昆明と接続しているラオス高速鉄道につながる。高速鉄道のほか、ラオス北部からマレーシア南部まで続く在来線の連結プロジェクトも進行中で、地域の鉄道網の強化が図られている。
タイの高速鉄道は、中国が構想する総延長3900キロの南北鉄道網の一部を形成するもの。昆明からシンガポールまでを結ぶ計画の中核に位置づけられている。
●タイ中高速鉄道アユタヤ駅の設計見直しへ、業者辞退で再入札も 世界遺産への影響を軽減
●タイ中高速鉄道、工事遅延が深刻化 2030年開業は困難か
●タイ高速鉄道第2フェーズは「自力で建設」 スリヤ副首相が安全宣言
●タイ高速鉄道第2フェーズが閣議承認、2030年に全線完工へ


























