【タイ】スリヤ・ジュンルンルアンキット副首相兼運輸相は4月2日、「タイ高速鉄道第2フェーズ」の工事プロセスが国際基準を満たしていることを確認し、計画どおり進めると明言した。年内にも着工するとみられる。
タイ高速鉄道はタイ中共同プロジェクトで、第1フェーズ(バンコク~東北部ナコーン・ラーチャシーマー市)が2017年に着工。2021年に完工の計画だったが、工事がまともに進まず、トンネル落盤という死亡事故も起こし、進捗率は現時点でわずか36%にとどまっている。
中国とのプロジェクト推進が不安視される中、3月28日の地震で中国企業とのJV(ジョイントベンチャー)が手掛けていた建設中のビルが倒壊。タイ政府は慌てて第2フェーズの工事プロセスの見直しに乗り出した。
スリヤ副首相は、第2フェーズではタイ地場業者のみを対象とした入札を実施、建材もほぼタイ国内製品のみを調達することを明らかにし、「(プロジェクト・パートナーの)中国が承認し得る国際基準の技術と品質を、タイ人技術者のみでも達成できると信じている」と話した。タイ国民の理解を得るべく、中国排除を遠巻きに表現した形だ。
鉄道建設の建材は全て、タイ国鉄(SRT)が品質や耐震性の検査を実施していく。スリヤ副首相は、「今回の試練を将来の教訓にすべき」とも付け加えた。
第2フェーズ建設は、タイ政府が2月4日の閣議で承認したばかりだった。ナコーン・ラーチャシーマー市からラオス国境ノーンカーイ市までの総距離357キロで、2030年の完工を目指す。