【タイ】タイ国際航空(THAI)は、2026年下期の業績が改善に向かうとの見通しを示した。米国とイランの緊張再燃でジェット燃料価格が上昇する一方、政府の観光刺激策や新機材の導入が収益を押し上げると判断している。
上半期は季節要因や地政学リスクによる予約の一時的減速が起きたが、現在は欧州とアジアを結ぶ直行便の需要が堅調で、高い搭乗率が続いている。5〜6月は一部路線で便数を調整し、小型機を投入して収益性を確保したが、7月以降は供給を正常化し、欧州の繁忙期入りや電子機器関連の航空貨物需要が下期の収益を支えるとしている。
こうした見通しを踏まえ、市場では燃料価格の上昇は短期的な負担にとどまるとの見方が広がっている。航空会社は燃料高を吸収しにくいものの、運賃への転嫁で一定程度は対応できるとされる。
政府が実施する観光刺激策も追い風となっている。総額24億5000万バーツの3事業には、国内線40万席の運賃支援や外国人観光客誘致のための定期便・チャーター便の補助などが含まれ、航空・ホテル業界の需要喚起が期待されている。
THAIは2028年まで機材更新を進める計画で、2026年には28機を受領し、旧型機6機を退役させる。年末の保有機数は102機となり、コロナ禍前の水準に近づく。短距離ではエアバスA321neo、長距離では2027年以降ボーイング787を主力とし、ドイツ・フランクフルト線など主要路線の増便も予定する。
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