【タイ】タイ国際航空(THAI)は2025年12月期の決算を発表し、最終利益が309億4000万バーツとなり、前期の269億3000万バーツの赤字から大幅な黒字転換を果たした。業績改善額は578億4000万バーツに達して大きく回復した。
売上高は前期比1.2%増の1902億7700万バーツ。旅客数は同2.0%増の1646万人で、平均搭乗率も79.2%に上昇した。運航路線は27カ国63都市に広がって運航機材は80機体制となり、座席供給量や旅客輸送量はいずれも前年を上回った。貨物輸送は取扱量が増加したものの搭載率はやや低下した。
一時的要因を除いた営業利益は408億3900万バーツで、費用増加を吸収しつつ高水準を維持した。経費は輸送量拡大に伴い増加したが、国際的な原油価格の下落を背景に燃料費が抑制された。財務費用も3割減少したほか、前期に巨額の再建関連費用を計上した反動で、一時損益が大きく改善したことも黒字化に寄与した。
2025年末時点の総資産は3040億5900万バーツと増加し、負債は2281億4700万バーツに減少した。これにより自己資本は759億1200万バーツと、前年から約3分の2増えて財務基盤は大きく改善した。
同社は2025年に累積損失解消のため株式の額面を引き下げ、事業再生手続きを完了。株式は8月にタイ証券取引所(SET)で取引を再開した。取締役会の体制も強化し、経営の透明性向上を図っている。
2026年は、世界経済や地政学リスクを見据えつつ、「シルクハブ」戦略のもと成長路線を継続する方針。エアバスA321neoやボーイング787-9の新規導入を進め、アムステルダムやオークランドへの新路線開設を計画している。あわせて、持続可能な航空燃料の活用や本社への太陽光発電設備導入など、2050年の実質排出ゼロを見据えた環境対策にも取り組むとしている。























