【タイ】タイの格安航空(LCC)「タイ・エアアジア」は2026年の業績見通しとして、旅客数2350万人、平均搭乗率85%を前提に、売上高を前年比6~9%伸ばす目標を掲げた。観光需要の回復を楽観的に見込み、「コロナ禍から本格的に脱却する年」になるとしている。
同社は、タイ政府観光庁(TAT)による今年の外国人入国者数3670万人という見込みを受け、国内線で41%のシェアを持つ地域航空会社として、需要に合わせた運航体制の最適化を進める。2019年には63機で2210万人を輸送、2025年は62機で2100万人だったが、今年は機材を5機増やして旅客数を11%増やす計画。収益性も改善し、利払い・税引き・償却前利益率は20%と、前年の17%から上昇する見通しだという。
当面は既存路線の強化を優先し、国内線の増便を進める。下半期にエアバスA320を追加導入し、チェンマイから中国への直行便開設や、ビエンチャン経由ハノイなど第三国間輸送の拡充を検討する。中国市場については回復に期待を寄せ、閑散期には湖北省などへのチャーター便を投入し、定期便に加えて機材・乗員・整備・保険を含むリース事業も組み合わせる。
欧州やロシア向けの販促も強化し、長距離旅行需要の取り込みを狙う。乗り継ぎを一括予約できる「フライスルー」利用者は全体の6.7%に増える見通しで、これに対応するため東北部コーンケーンやウドーン・ターニーなど地方空港で出入国・検疫設備の整備を進める。
主要空港で国際線旅客サービス料が引き上げられる点について同社は、運賃に織り込まれるものの、「タイが質の高い旅行先として位置づけられていれば、外国人需要への影響は限定的」とみている。一方、国内旅客向けには需要喚起策を強め、運賃上昇の影響を抑える考えだという。
中長期的には、エアアジア・グループが発注済みのA321系列機のうち25~30%がタイ・エアアジアに配分される予定で、2027~28年に長距離型機材を受領後、中東の新拠点バーレーンを経由する、東南アジアと欧州を結ぶ路線展開を視野に入れている。
























