娯楽施設の火災安全に「不安」、タイ政府の対応に疑問の声も 世論調査

【タイ】タイ国立スアン・ドゥシット大学の「Suan Dusit Poll」が実施した、バンコクで発生した娯楽施設の火災に関する世論調査の結果によると、回答者の79%が「防火設備の不備が主な原因」と考えていることが分かった。81%が政府に対して全国的な緊急点検を求めているものの、政府が安全基準を実際に引き上げられると信頼している人は51%にとどまった。

 調査は7月14~17日にオンラインと現地調査で実施され、全国の18歳以上1121人が回答した。娯楽施設の安全性に「強い不安を感じる」と答えた人は43%に上り、38%が入店時に避難経路や防火設備を確認するようになったと回答した。

 Suan Dusit Pollは、「今回の火災は法執行の不備を改めて浮き彫りにし、政府への信頼を揺るがせた」とし、「法律は厳格かつ継続的に運用されて初めて効果を発揮する」と指摘した。スアン・ドゥシット大学の教授の話を引用し、「建築基準法や娯楽施設関連法の運用が緩く、行政の怠慢が国民感情に深刻な影響を与えている」とも批判。バンコク都庁(BMA)や警察などは、報道対応の一時的な点検ではなく、危険施設への継続的な監査を行うべきだと強調した。

 バンコク都チャトゥチャック区ラープラオ通りの飲食店兼ビアホール「Rong Beer Na Lat Phrao」で7月12日午後11時55分ごろ、火災が発生。13日時点で死者27人、負傷者63人(うち22人重体)が確認された。重体患者の死亡により、20日時点で死者は34人となっている。

●タイ全国の娯楽施設で安全対策を強化 30日以内に一斉点検
●バンコクのビアホール火災 出口の管理不備が焦点に
●【更新:死者30人】バンコク都内のビアホールで深夜の火災 27人死亡、63人負傷

写真:バンコク都庁(BMA)

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