【タイ】バンコク首都警察消費者保護課は5月28日、都内プラウェート区の商業ビルを捜索し、電子タバコ10万本を押収、タイ人の男(41)を逮捕した。末端価格は5000万バーツ(2億2000万円相当)を超えるという。
ビルは倉庫として使用され、屋内には無数の棚が設置されていた。多種の電子タバコが並べられ、警察が踏み込んだとき、10人ほどの従業員が梱包作業を行っていた。
逮捕された男は2年以上にわたり、中国から電子タバコを密輸して、ネットで売りさばいていた。1日に30万~50万バーツを稼いでいたという。SNSのラインへの投稿で足が付いた。
警察は、過去1年間で1億バーツ超の金が流れていることを突き止めており、厳しく追及していく。
タイでは電子タバコの輸入、販売、サービス提供が禁止されており、喫煙も違法とみなされる。ペートーンターン・チナワット首相が2月下旬、警察に対して「1カ月で撲滅を」との指示を出したものの、需要が多いのか全く減る気配はない。