【タイ】交通、船舶、病院、学校、ホテルなどで知られるタイの老舗財閥「ナイラート・グループ」が、法人向けドライバー派遣サービス「DDash」を展開する「DriveZ Co., Ltd.」(本社:バンコク)に出資する。DriveZの親会社「Flare株式会社」(本社:東京都)が5月29日、発表した。
ナイラート・グループは、20世紀初頭にタイで初めてバスおよびボートによる公共交通サービスを導入するなど、交通インフラ発展を牽引してきた先駆的存在。現在は、ホテル、不動産、文化振興、ラグジュアリー・ホスピタリティといった分野でも知られる。2024年4月には、バンコク都心部のプルンジット通りにリゾートホテル「アマン・ナイラート・バンコク」を開業した。
タイ現法のDriveZは、Flareが開発・提供するフィールドワーカー管理ソリューション「Flare Dash」および運転動態分析ソリューション「Flare Analytics」といった自社テクノロジーをベースに、タイ国内でドライバー派遣事業を展開。従来アナログで行われていた出退勤管理や安全運転のモニタリングをデジタル化し、勤怠の透明性・業務効率・安全性を兼ね備えたサービスを法人顧客に提供している。
2024年7月のサービスローンチ以降、顧客数は50社を超え、サービス提供エリアもバンコクを起点に東部ラヨーン県や東北部ナコーン・ラーチャシーマー県といった主要工業地域に拡大。大手製造、商社、物流、金融といった業種を主に、日タイ双方の企業を獲得している。
DriveZは今後、ナイラート・グループが持つ高級ホスピタリティ分野での知見とネットワークを活かし、サービス品質と運営水準の両面において、新たなスタンダードを確立することを目指すとしている。
Flareは2017年設立、「職業ドライバーの未来をつくるプラットフォーム」を掲げ、日本ほか東南アジア地域の全10カ国で事業を展開している。