警察女医が抗不安薬を横流しか、メディアは「レイプドラッグ」と書き立て

【タイ】タイ警察総合病院に勤務する女性医師(警察大佐、ニックネーム:エア)が、抗不安薬のアルプラゾラムをタイ食品医薬品局(FDA)に大量に注文し、クリニックに横流ししていた容疑で逮捕された。アルプラゾラムは性的犯罪に悪用されることがあり、タイのメディアは「警察女医がレイプドラッグを大量購入」と書き立てている。

 FDAは2022年以降、エア医師から1500万バーツ(6700万円相当)超のアルプラゾラムの注文を受けており、量が多く不審だったことから警察に報告。警察が捜査を開始し、エア医師が死んだはずの患者の治療を名目に不正に注文、クリニックなどの医療機関11カ所に横流しし、8000万バーツを荒稼ぎしていたことを突き止めた。

 6月10日には警察、保健省、FDAなどの合同チームがバンコク都内ペッチャブリー通りの警察官舎を捜索、エア医師名義の部屋に保管されていた大量の医薬品を押収した。部屋には管理人を名乗る警察とは無関係の男が寝泊まりしていたという。警察は同事件で、エア医師、管理人の男ほか計4人を逮捕した。

 アルプラゾラムは心身症や自律神経失調症などの治療に用いられるが、筋弛緩や催眠の作用があるため、タイでは性的暴行目的に悪用されるケースが多いという。警察が今回の事件をホームページで報告した際、「レイプドラッグ」と説明したことから、タイのメディアがその部分を誇張して報じている。女性医師とタイ国内で起きている性的暴行事件との関連性について、警察は触れていない。

 

写真:POLICE News Varieties

 

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