【タイ】バンコク首都警察が外国人の取り締まりを強化している。2月18日から20日までの3日間で123カ所を捜索、145人を逮捕した。ミャンマーの犯罪拠点を巡る一連の事件に、バンコク在住の外国人の多くが関わっているとみられ、警察がローラー作戦に乗り出した。
今回の一斉取り締まりによる逮捕者は、中国人がほぼ半数の77人を占めた。カンボジア・ポイペットで特殊詐欺のコールセンターに関与し、ミャンマーの犯罪拠点にタイ経由で外国人を送り込んでいたとされる中国人2人も含まれる。ほか、ミャンマー人32人やラオス人14人などで、外国人と共謀したタイ人9人も逮捕された。容疑は賭博、不法就労、入国管理法違反、関税法違反、知的財産保護法違反、違法薬物乱用・不法所持ほか。薬物事件では509キロという大量のメタンフェタミンが押収されという。
首都警察は都内全88署に取り締まりの継続を指示。中国人逮捕者の多くはラッチャダーピセーク通り界隈で活動していたことから、同界隈は今後も重要な捜査・取り締まりの対象となるもよう。
写真:Police TV