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バンコク日本人学校の中3男子、日本のウエイトリフティング選手権で優勝
- 2025/7/25
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バンコク日本人学校(泰日協会学校)に通う中学3年生の田口伸(しん)さん(15)が、茨城県高萩市文化会館で7月21日に行われた「第38回全日本男子中学生ウエイトリフティング選手権大会」に出場、男子81キロ級で優勝した。海外在住の日本人として初の優勝だという。
伸さんはタイ生まれの日本人とタイ人のハーフ。ウエイトリフティングを続けていた兄の影響を受け、自らも13歳で始めた。兄は高2で埼玉県に在住。2023年の大会に出場して73キロ級で準優勝、今年6月の関東高等学校ウエイトリフティング競技大会で5位に付け、8月にはインターハイに出場する実力を誇る。
ウエイトリフティングはタイでも盛んで、伸さんは設備の整ったジムや自宅で練習を絶やさないという。クラブチームに所属し、タイ国内の試合にも出場している。
全日本男子中学生選手権へは、競技歴1年以上、県大会での成績といった条件で出場が可能。少子化の影響で2023年から、日本人であれば海外在住の選手も受け入れている。伸さんは昨年の大会に初出場し、5位に食い込んだ。
今大会では、(下から一気に頭上に挙げる)スナッチと(肩まで持ち上げてそこから勢いをつけて頭上に挙げる)クリーン&ジャークに挑み、71キロおよび90キロのトータル161キロで、2位にトータル31キロの差をつけて大勝した。自己最高記録はスナッチ74キロ、クリーン&ジャーク92キロ。左股関節の故障明けで、「抑えめ」だったという。
伸さんは今年10月、タイ中学生選手権に出場して優勝を目指す。来年からは日本の高校でウエイトリフティングを続ける計画だ。