タイ21県で侵略的外来種「ブラックチンティラピア」対策 4億円確保、16億円の追加も検討

【タイ】政府は9月12日、侵略的外来種「ブラックチンティラピア」の急速な拡散を受け、21県に即応チーム(タスクフォース)を設置し、捕獲・封じ込めを迅速に進める方針を示した。2027年度予算として7000万〜9000万バーツ(3億3000万~4億2000万円)を確保している。

 農業協同組合省は、対策を一元的に指揮する特別委員会を設置し、21県に即応チームを配置する。各県が明確な責任体制を持ち、複数機関の連携を簡素化し、書類手続を省いて現場で即時に捕獲・封じ込め作業を実施できる体制を整える。

 同省はすでに、1)捕獲・駆除の加速、2)捕食魚の放流による個体数抑制、3)捕獲魚の堆肥・魚粉加工による収入化、4)拡散リスク地域の封鎖・監視、5)地域住民・ボランティアの協力体制構築、6)DNA解析や追跡システムによる分布監視、7)封じ込め後の生態系回復――、の7項目を「攻めの対策」として進めている。

 政府は予算7000万〜9000万バーツを確保しているが、拡散が広域化しているため不足が見込まれる。農協省はアヌティン・チャーンウィーラクーン首相に状況を報告済みで、中央予算から追加の3億5000万バーツの支援が必要になる可能性が高いとしている。
●タイのサバ缶・イワシ缶の中身だったティラピア、実は侵略的外来種の「ブラックチンティラピア」か
●ブラックチンティラピア、遺伝的多様性が高いとの研究結果
●侵略的外来種「ブラックチンティラピア」繁殖で緊急対策 タイ農業省が駆除と利活用を推進

サムット・サーコーン水産事務局สำนักงานประมงจังหวัดสมุทรสาครフェイスブックより

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