タイのサバ缶・イワシ缶の中身だったティラピア、実は侵略的外来種の「ブラックチンティラピア」か

【タイ】サバ缶やイワシ缶にティラピアが使われていた問題を追及してきた野党議員と民間団体「BioThai Foundation」は7月16日、缶詰から検出されたDNAが、タイで一般に食用とされるナイルティラピア(タイ語名:プラーニン)ではなく、侵略的外来種のブラックチンティラピアだったと発表した。食品医薬品局(FDA)が示した鑑定結果と異なるとし、明確な説明を求めている。

 缶詰の中身の偽装問題は、今年5月に消費者がSNSに投稿した動画をきっかけに注目を集め、政府による全国的な立ち入り検査に発展した。サバ缶の中身がティラピアだったことから、FDAが中部サムット・サーコーン県の製造工場を立ち入り検査し、隣県サムット・ソンクラーム県の工場でもイワシのトマト煮にティラピアが使われていたことを確認した。

 BioThaiは今回、サムット・サーコーンの工場から押収した缶詰に残っていたDNAを、プリンス・オブ・ソンクラー大学の国際水産科学技術革新センターに鑑定を依頼。ブラックチンティラピアと判定されたことを受け、FDAや農業協同組合省に対し、ブラックチンティラピアが缶詰に使われた経緯の解明、責任の所在の明確化、食品安全行政の透明性向上を求めている。

 ブラックチンティラピアはタイで侵略的外来種とされ、政府は駆除と利活用の双方の対応を進めている。

●サバ缶の次はイワシ缶、中身はやはりティラピア タイ政府の全国一斉検査で
●サバ缶の中身は「ティラピア」、サバ不足で偽装 政府が全国一斉検査を指示
●侵略的外来種「ブラックチンティラピア」繁殖で緊急対策 タイ農業省が駆除と利活用を推進

イワシ缶の中身を報道陣に公開するスパマート首相府相 写真:タイ首相府

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