【タイ・カンボジア】タイ陸軍第2軍管区は7月20日、東北部ウボン・ラーチャターニー県チョンボックのカンボジア国境で、新たに埋設された地雷およそ100個を発見したと発表した。撤去作業を行ったところ、殺傷能力の高いクラスター爆弾も見つかったという。
同地では7月16日、警戒中のタイ陸軍兵士3人が地雷に触れてけがをし、うち1人が左足首を失う重傷を負うという事故が発生。第2軍管区が周辺を詳しく調べたところ地雷がいくつも出てきたため、20日に機材を投入して一斉撤去に当たった。クラスター爆弾もその際に見つかっている。
一帯の国境は未確定で、両国は現状維持で合意している。今回地雷が発見された場所はタイが実効支配する区域内で、第2軍管区は「地雷はロシア(旧ソ連)製のPMN-2であり、カンボジア兵が侵入して撒いていった」と非難している。カンボジアは否定しているもよう。
カンボジア軍による新たな地雷の埋設を巡り、タイ政府は20日、「タイ国家の主権とオタワ条約などの国際条約を踏みにじるもの」と声明を発表。タイ陸軍は「何かしらの報復措置を講じる」と述べている。
●タイ・カンボジア国境でタイ陸軍兵士3人が地雷に触れる 1人が左足首失う重傷
写真:レスキュー隊「1677(ร่วมด้วยช่วยกัน)」フェイスブックより