【タイ】タイ深南部パッターニー県トゥンヤーンデーン郡で6月16日午前8時頃、自宅前にいた女性2人が銃で撃たれ、1人(29)が死亡、1人(24)が重傷を負った。死んだ女性は5歳女児のシングルマザーだった。
タイの各メディアの報道によると、バイクの2人組が近づいてきて、女性2人に向けて数発発砲し、「相手を間違えた」と言って逃げ去った。後部座席の男は、イスラム女性の黒い衣装で身を包んでいた。当地でテロ行為を繰り返すマレー系分離独立派組織のメンバーと思われる。
死亡した女性は、5歳女児のシングルマザーで、撃たれたときは娘の通学バスが到着するのを待っていた。
タイ深南部と呼ばれるパッターニー、ヤラー、ナラーティワートの3県と隣接するソンクラー県3郡では以前より、分離独立を大義名分とするテロが続いている。マレーシア国境という土地柄、マレー系のムスリムが住民のほとんどを占めるため、一連のテロも「イスラムテロ」と報道されるが、イスラム的な時間感覚でテロが行われるものの宗教的な争いはない。本質は単純な利権争いと見られる。
写真:南部国境ชายแดนใต้フェイスブックより