【タイ】政府は薬物問題を最優先の緊急課題に位置づけ、アヌティン・チャーンウィーラクーン首相の下、摘発・予防・治療・更生を含む包括的対策を強化している。ラッチャダー・タナーディレーク政府報道官が5月7日、取り組み状況を明らかにした。
2026会計年度(2025年10月〜2026年9月)の上半期で、薬物関連の摘発件数は15万件を超え、覚醒剤(ヤーバー)7億9600万錠、アイス(結晶状メタンフェタミン)25トンを押収、大規模組織139組織を壊滅させた。凍結資産を含めた押収額は9156億バーツ(4兆6000億円相当)に上る。
国境を越えた薬物犯罪への対処も強化しており、情報収集、捜査、法執行を担う治安機関の連携を強化。特にラオスとの協力が進展し、これまでに重要容疑者40人超を逮捕した。政府は、国境地帯での薬物流入阻止に一定の成果が出ているとした。
一方、社会的側面からの対策も進められており、これまでに7万9000人の薬物使用者を治療プログラムに参加させたほか、4月中旬時点で全国の青少年450万人を対象に薬物乱用防止教育を実施した。
また、厳格な法執行に加えて国民が薬物に関する情報提供を行えるよう、麻薬取締委員会事務局(ONCB)のホットライン「1386」を活用した通報体制の強化も進めている。
























