タイバーツが再び下落へ 中東情勢の緊迫で

【タイ】クルンタイ銀行の市場調査・金融分析部門「クルンタイ・グローバル・マーケッツ」によると、タイバーツは先週、2025年の最安値を更新した後、今週も米ドルに対して下落が続く見通しだ。中東での緊張が再燃し、地政学的リスクが高まっていることが主因とされる。

 当面は下落圧力が続くとみられ、今週の相場は1米ドル=34.00〜34.40バーツの範囲で推移する可能性がある。先週は1米ドル=33.64バーツまで下落し、14.5カ月ぶりの安値を記録した。世界の金価格が1オンス=4000ドルを割り込む急落を見せる中、原油高と米国・イランの衝突継続報道を受けてドルが再び強含んだ。

 バーツが短期的に1米ドル=33.75〜33.80バーツの抵抗線を試す可能性があり、次の抵抗水準は34.00バーツ付近になる。地政学的緊張と米ドル高、米連邦準備制度(FRB)の金融政策への期待が重なり、バーツは当面不安定な動きを続ける見通し。

 中東情勢が緩和するか、FRBの追加利上げ観測が後退すれば、バーツは反発する可能性もあるが、その上昇幅は1米ドル=33.40〜33.50バーツ程度にとどまり、強い支持線は33.00バーツ付近とみられる。

 「米金利見通しが大きく変化すれば、バーツは少なくとも25サタン(0.25バーツ)動く可能性がある」としている。企業や投資家に対し、オプション取引などを含む多様な為替ヘッジ戦略の活用を呼びかけている。

 タイのメディアが報じるところによると、アユタヤ銀行の「クルンシー・グローバル・マーケッツ」は今週のバーツ相場を1米ドル=33.30〜34.00バーツの範囲で予測。中東情勢の悪化による原油価格の上昇が主な下落要因になると分析している。先週、米国の6月インフレ率が予想を下回ったことから、米ドルは円を除く主要通貨に対して軟化した。同行によると、米国の総合インフレ率は3.5%、コアインフレ率は2.6%に低下した。

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