タイ最南端の県。バンコクからマレーシア国境のスンガイコーロックまで1,200キロを超える遠さ。タイ湾に面して海岸線が長く、漁業が盛ん。県民のほとんどがマレー系ムスリムでマラユー語(マレー語の方言)を話し、一部の人たちはタイ語を解さないことも。女性はバティックの民族衣装をまとい、隣国マレーシアをイメージさせる。
国境地域はマレーシアとの貿易が盛ん。以前はガソリンや軽油などの密輸も知られていた。タイ国籍であってもマレーシア側で働いていたり、子供をマレーシア側の学校に通わせていたりと、タイと縁が薄いことが多い。
隣県のパッターニー(パタニー)やヤラー同様、分離独立派のテロがひん発、現在でも続いている。ナラーティワートという名は、ラマ5世によって命名され、「善人たちの地」を意味するという。
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人口: 81万人(2021年、内務省地方自治振興局)
面積:4,475平方キロメートル(エネルギー省)
距離:バンコクから1,149キロ(タイ道路協会)
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