タイ77景(26)プーケット県(Phuket)タイ南部

 マレー語の丘を意味する「ブキット」が語源といわれるプーケット。紀元前1200年ごろには島の存在が知られ、紀元前1世紀には西からの人間として初めてエジプト人が上陸したと紹介する書籍がある。紀元1世紀ごろにはインド洋の主要航路の中継地となり、16世紀にはペルシャ、インド、ビルマ、中国などからの船が盛んに行き来したという。

 スズ採掘で有名で、13~14世紀ごろから採掘・交易に携わる(主に福建省からの)中国人が住みつくようになった。1785年にはビルマからの攻撃を受け、(当時プーケット中心の町だった)タラーンの国主の妻と妹が兵を集めて迎え撃ち、勝利した。現在タラーンの町には姉妹の像が立つ。

 リゾートとして開発されるようになったのは、現国王が1959年にパートーン・ビーチを行幸したのがきっかけ。それまで崖で隔離されていたビーチには道路がつながり、周辺の町が整備され、国際リゾートとして発展していった。タイで唯一、島が県となっている。

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人口: 41万8,800人(2021年、内務省地方自治振興局)
面積:543平方キロメートル(エネルギー省)
距離:バンコクから862キロ(タイ道路協会)
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