【タイ】運輸省は、タイ中国共同による高速鉄道計画の第1期区間(首都バンコク〜東北部ナコーン・ラーチャシーマー)の工事を加速するとともに、第2期区間(〜同ノーンカーイ)の入札準備を進めている。ピパット・ラチャキットプラカーン副首相兼運輸相が7月30日、同省で「タイ中国高速鉄道協力プロジェクト」合同委員会の初会合を主宰し、第1期の進捗と第2期の準備状況を確認した。
第1期区間は全長250キロで全6駅。最新報告で工事の55%が完成した。事業費は1790億バーツ(3900億円相当)で、14件の土木契約に分割されている。2件はすでに完成し、10件が施工中、残る2件は調達手続きが続いている。2030年開業という目標に変更はないとしているが、当初計画では現時点で80%の進捗が見込まれていたため、政府内には当然「2030年開業は厳しい」との見方がある。
第2期区間は全長357キロで全5駅。事業費は3410億バーツと見込まれる。運輸省は現在、入札仕様書(TOR)と参考価格の作成、用地収用を進めており、今年12月に8件の土木契約の入札を開始、2027年着工して2031年の完成を予定している。
会合では、タイの鉄道網をラオス・中国と接続し、将来の人流・物流・観光を支える「シームレスな地域交通回廊」を構築する方針も議論されたという。完成後は、バンコクと東北部の主要都市間の移動時間が大幅に短縮され、交通制約の緩和、地方への投資分散、駅周辺の都市開発、沿線の観光・サービス産業の活性化が期待される。ノーンカーイはラオスとの国境貿易拠点であり、中国・昆明と接続するラオス鉄道との連結によって国際物流の強化にもつながる。
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