【タイ】政府は、「海の雑草」とされてきた海藻を繊維素材に転用し、中部ペッチャブリー県バーンレーム郡バーン・チャアーンの漁村で生まれた「魚柄布」を地域限定ブランドとして育成する取り組みを進めている。農業協同組合省漁業局が研究開発を行い、地域資源の価値を高めて漁業者や沿岸コミュニティの新たな収入源を創出する。
バーン・チャアーン村は養殖業が盛んな一方、ケイトモルファ属の糸状緑藻の繁茂が漁業者の悩みとなっていた。漁業局は、この海藻を活用する研究を進めて繊維化技術を確立。地域に技術を移転し、独自性と高い付加価値を持つ製品づくりへと発展させたという。
魚柄布は、県の代表的な水産物である日本のアジに似たサバ種の「プラー・トゥー」をモチーフにデザインされ、漁村の暮らしと知恵を表現している。衣類、ファッション小物、土産品など多様な製品に展開され、漁業者や地域の協同組合の副収入源となっている。
政府は現在、「生物資源・循環・グリーン経済(BCG)」を理念とした農業・水産資源の有効活用を推進しており、これがバーン・チャアーン村の地域経済の持続的発展に合致した。首相府は、「プラー・トゥー柄の布は、研究とイノベーションを地域資源に結びつけ、タイ漁業の新たな価値を生み出した好例」と評価している。
画像:ผ้าบ้านชะอานフェイスブックより























