タイ中部で高利貸し、24日間で利息2割

【タイ】タイ警察サイバー犯罪捜査課(CCID)は10月16日、中部ナコーン・サワン県ナコーン・サワン市で違法な高利貸しを行っていたとして、タイ人の男(33)を逮捕した。男はかつて取り立て屋として働いていたが、高収入が得られることから自ら高利貸しを始めたと供述している。

 捜査の端緒は、フェイスブック上に投稿されていた「資金融資」をうたう名刺と写真。1000~10万バーツ貸し付けの宣伝で、24日間で20%という法定上限を大幅に超える利息を設定していた。警察は市内の住宅を捜索して男を拘束し、顧客名簿や融資を勧誘する名刺などを押収した。

 利用者は低所得者層や零細商店主だったという。貸し付けの際、身分証明証のコピー、自宅の位置情報および写真を提出させるなど、踏み倒しを防ぐための住所確認を徹底していた。

 男は取り調べに対し、1年以上前から行っていたことを認め、「以前は取り立て屋だったが、収入が良さそうでやり方も知っていたので、自分で始めた」と供述している。月当たり100万バーツ規模の資金が回っていたとみられる。

 警察は、利息制限法違反および貸金業法違反(無登録営業)の容疑で立件する方針。

写真:POLICE News Varieties

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