【タイ】タイ運輸省陸運局(DLT)が、SNSで販売されている番号標(ナンバープレート)は偽造であり、購入して車に装着すると罰せられるとして、国民に注意を促している。特定のナンバープレートを希望する場合、バンコクではDLTホームページで、地方ではDLT事務所で予約するよう呼び掛けている。
DLTによると、SNSの中でもフェイスブックとTikTokのライブ配信を通じた偽造ナンバープレートの販売が急増している。偽造ナンバープレートを装着した車両の所有者は、6カ月~5年の懲役もしくは1万~10万バーツの罰金、もしくは両方が課せられる。不適切な装着(表示)でも最高2000バーツの罰金が科せられる。
正規のナンバープレートの見分け方は、右下隅の陸運局の刻印(コー・ソー)、透かしの有無、反射の仕方など。特にオークションに出品されるナンバープレートには、特定の文字と数字の組み合わせが記されているという。
タイでは定期的に、「縁起が良い」とされるタイ語のアルファベットと数字の組み合わせのナンバープレートが、DLTの競売に出品される。6月28日に開催された競売の最高値の落札は150万バーツ(660万円相当)。過去には4000万~5000万バーツ(2億円前後)での落札もあった。
6月28日の競売に出品されたナンバープレート 画像:運輸省陸運局(DLT)