タイ東北部で製造の飲料水からサルモネラ菌検出 政府が製造元を緊急調査

【タイ】東北部ナコーン・ラーチャシーマー県で販売されていた地元製造の飲料水からサルモネラ菌が検出されたとして、スパマート・イサラパクディ首相府相が消費者保護局(OCPB)に対して緊急調査を指示した。複数メディアが報じるところによると、サルモネラ菌が検出されたのは「Apo」ブランドの18.9リットル入りボトルで、製造日は2026年3月26日、食品医薬品委員会(FDA)登録番号30-2-03760-2-0001とされる。

 県保健当局の初期の立ち入り調査で、飲料水の製造工場はもともとタイヤ(ゴム)加工工場として登記されていた可能性が高いことが分かり、製造環境や衛生管理に重大な懸念が生じている。OCPBは一連の登記の経緯や法令順守の有無を確認する方針。

 問題の飲料水は「基準不適合食品」に指定され、生産停止、回収の命令を受ける。OCPBをはじめとする関係機関が同社の製造設備の検査を始めるとともに、消費者に対して当該製品の飲用を控えるよう呼びかけている。健康および財産の被害が生じた場合、OCPBへの苦情申立てや相談が可能で、窓口を通じて救済措置が検討される。被害を受けた消費者に代わってOCPBが法的手続きを行う権限もある。

 サルモネラは食中毒の主要な原因菌の一つで、汚染された水や食品を介して感染し、通常は発熱、下痢、腹痛、嘔吐などの胃腸症状を引き起こす。症状は感染後12〜72時間で現れることが多く、多くは数日で回復するが、乳幼児、高齢者、免疫力の低い人では重症化するおそれがある。感染が疑われる場合は医療機関を受診し、脱水対策などの処置を受けることが重要。

スパマート首相府相 写真:タイ首相府

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