「タイの牛乳は100%安全」農相が強調 テレビ番組の誤情報に反論

【タイ】タマナット・プロムパオ副首相兼農相は11月11日、「タイの牛乳は100%純粋で安全であり、国際的な栄養基準を満たしている」とし、消費者に安心を呼びかけた。タイ産牛乳の品質や信頼性を疑問視する投稿がSNS上などで広がっていることを受けての発言で、「厳格な農業管理のもとで生産されており、異物の混入や成分の改ざんは一切ない」と強調した。

 タマナット副首相は、タイ酪農振興機構(DPO)が扱う製品を例に挙げ、「100%生乳であり、すべての工程で獣医師による検査を受けている」と説明。消費者には「新鮮、衛生的、かつ栄養価の高い牛乳」が届けられているとし、「タイ産牛乳は品質が劣る」といった情報は誤りと断言した。

 騒ぎの発端は、タイの人気司会者ウッティトーン・ミリンタジンダー(ウッディ)氏が進行するテレビ番組「Woody Avengers」での発言。安全な食品について語る中で、タイ産牛乳に関して「粉末を使用しており、100%純粋ではない」とする趣旨の発言があった。ウッディ氏は後日、「提供した情報は不完全かつ不正確だった」として謝罪。今後、保健や獣医学の専門家を招いた番組を改めて放送し、タイの酪農業界の基準について正確な情報を伝える意向も示している。

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