タイ77景(44)ウドーンターニー県(Udon Thani)タイ東北部

 タイ東北部のラオス寄りに開けた県。ベトナム戦争中は米軍の軍事拠点にもなった。

 名所はやはり、1992年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された、「バン・チアン」の古代遺跡。紀元前3000~2000年のものというのが現在の定説だが、発見当時は「世界最古の青銅器文明」と騒がれた。タイ政府観光庁は今でも、「紀元前5000年以上」と紹介している。

 ウドーンターニーを含むコラート高原には、紀元前3600年ごろから人々が住み始めたとされ、狩猟、豚や鶏の飼育、稲作(陸稲)を行っていたという。県内の山奥には有史以前のものといわれる壁画が残り、

 「プー・プラ・バート歴史公園」として整備されている。こちらも2024年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され、2つの世界遺産が存在する県となった。

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人口: 156万7000人(2021年、内務省地方自治振興局)
面積:1万1,730平方キロメートル(エネルギー省)
距離:バンコクから564キロ(タイ道路協会)
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バン・チアン古代遺跡 写真:newsclip

プー・プラ・バート歴史公園 写真:newsclip

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