タイ政府、エルニーニョによる干ばつで対策 水資源管理を強化し全国で支援

【タイ】政府はエルニーニョ現象の影響による干ばつの深刻化を受け、水資源の管理を最優先課題として取り組んでいる。天然資源環境省や農業協同組合省など関係機関が連携し、農業部門の支援にあたっている。

 ラリダー・プルートウィワタナー政府副報道官によると、農業協同組合省の灌漑局が農家に対する慎重な作付けの計画を呼びかけている。特に二期作の稲作を控えて被害リスクを減らすよう求めるとともに、水の使用量が少なく耐乾性のある短期作物への転換を推奨。節水と効率的な利用を促している。

 国民への支援策も加速中で、天然資源環境省の地上水資源局が生活用水の確保、村落給水設備の支援、水源の備蓄などを進めている。特に中部ナコーン・サワン、東部チャンタブリー、北部ピッサヌローク、ラムパーン、東北部ナコーンラーチャシーマー、コーンケーン、ウドーン・ターニー、ウボンラーチャターニー、南部チュムポーン、ナコーン・シータマラート、クラビーなどで揚水機の設置、飲料水の配布、農業用水の供給、森林火災の消火活動に従事する職員への飲料水支援など、包括的に展開している。

 地上水資源局はこれまでにおよそ2万1600世帯、4万3200人への支援を実施。今後も地域ごとの状況を注視し、柔軟に水管理計画を調整していく方針。

●エルニーニョによる干ばつ懸念、タイ政府が人工降雨部隊6隊を展開
●猛暑傾向でタイの飲料需要が増加 エルニーニョ現象発生リスクが追い風に

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