タイ訪中団、強制送還のウイグル人を訪問 「彼らは幸せ、強制送還は正当だった」

【タイ】プームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼国防相が率いる訪中団が、タイ政府が強制送還して中国新疆ウイグル自治区カシュガルに戻ったウイグル人を訪問した。3月19、20日と現地を巡ったプームタム副首相は、「歓迎を受けた。彼らは幸せに暮らしている」と語り、強制送還の正当性をアピールしている。

 タイから強制送還されたウイグル人は40人だが、訪問団が実際に会えた人数は明らかにされていない。タイの一部メディアは当初、面会が認められるのは5人と報じていた。

 ウイグル人はタイからの訪問団に対し、「帰国させてくれたことに感謝している」「12年ぶりに家族と再会できた」「中国政府から新たな身分証明書と戸籍を受けた」と話したという。訪問団はまた、2015年に強制送還したウイグル人ともビデオ通話で面会し、「ウシ52頭とヤギ2頭を飼っていて月収は5400元」「生後1カ月の息子の父親となった」などの報告を受けたという。プームタム副首相はタイのメディアから、「演技」や「やらせ」といった指摘を受けたが、「俳優でもない彼らが、我々と会ってすぐさま泣けるはずがない」と反論した。

 タイ政府は2月27日、11年間拘束していたウイグル人を中国に強制送還し、国内外からの批判を受けた。ペートーンターン・チナワット首相やプームタム副首相などが強制送還の正当性を繰り返し主張していたが、米政府が3月14日、「強制送還に関与したタイ政府関係者へのビザ発給の制限」を発表。慌てて訪中団を結成した。

 ペートーンターン首相は今週、「自身が米国のビザ発給制限に名を連ねているか」との記者からの質問に対し、「分からない」とのみ返答。関与が疑われていることを否定しなかった。

写真:プームタム副首相フェイスブックより

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