【タイ】バンコク都ジョームトーン区内の高速道路建設現場で3月15日午前2時前、コンクリートの梁を造るための型枠、支保工、足場が崩れて道路に落下、少なくとも7人死亡、30人がけがをした。作業員が落下物の下敷きとなったままの可能性もあり、警察犬が捜索のために出動している。
事故が起きたのは、バンコク都心部からチャオプラヤー川を渡ってバンコク西側ラマ2世通りに至る「ラマ3世-ダオカノーン高速道路」の料金所付近。長く工事が続くラマ2世通りとの接続の高架道路が建設中だった。高速道路をまたぐ梁の型枠にコンクリートを流し込んでいる最中、轟音を伴って崩落したという。
高速道路は完全な通行止めとなっているが、がれきは1週間以内に撤去され、下り車線を両側通行とするなどの対応で一部が再開されるもよう。それまでは一般道路を迂回することになる。修復作業は1カ月以上かかる見込み。
タイ高速道路公社(EXAT)は工事請負業者に法的措置を取ると明らかにしているが、数年にわたるラマ2世通りの工事では死亡事故が立て続けに起きており、計画自体に無理があるという意見も挙がっている。昨年11月にもバンコク西隣サムット・サーコーン県の区間でガントリークレーンが倒れて6人が死亡、9人がけがをした。
今回の事故発生は、スリヤ・ジュンルンルアンキット副首相兼運輸相が1カ月前に、「ラマ2世通りの高架道路建設は年内に完工する」と明言した後だった。
写真:運輸省高速道路局道路交通事故管理センターのフェイスブックより
ศูนย์บริหารจัดการจราจรและอุบัติเหตุ กรมทางหลวง
写真:Fire & Rescue Thailand