バンコク都庁、BTSシーロム線延伸計画で民間意見を聴取

【タイ】バンコク都庁(BMA)は、高架鉄道シーロム線(ダークグリーンライン)をバーンワー駅からタリンチャン駅まで延伸する計画について、民間事業者の意見を募る市場調査を開始した。事業費は140億~150億バーツ(700~750億円相当)規模を見込む。

 延伸計画を都庁管轄のまま進めるか、運輸省に移管するかについて、新政権の判断を待つ中で実施する。官民連携(PPP)法に基づく手続きで、想定される利用者数や経済状況を踏まえ、投資方式の精緻化を図る狙いがある。

 都庁はこれまでに、路線および駅の設計、環境影響評価、事業採算性、運営計画、沿線住民の意見聴取などの調査を終えている。運賃収入を行政が確保し、運行を民間に委託する「総費用方式」を軸に検討しており、政府が進める運賃一元化政策に沿って、運賃水準を直接管理できるとしている。

 同路線は当初、内務省の下で都庁が所管していたが、現在は運輸省が都市鉄道網(首都圏鉄道網)を一体的に運営する方針が示されている。このため都庁は、事業を独自に進めるか、運輸省に引き渡すかについて、新政権からの明確な指示を待っている。

 移管が決まれば、これまでの事業性や技術面の調査資料を速やかに提出し、手続きを引き継ぐ。都庁が継続実施する場合は、2028年に閣議承認を得て2029年に着工、2034年の営業開始を目指す。

 延伸区間は全長7.5キロで、西部地区をブルーライン、パープルライン、レッドラインなど主要路線につなぐ支線として位置付ける。1日当たりの利用者数は6万~7万人を見込み、周辺道路の渋滞緩和や鉄道網の利便性向上が期待されている。

バンコク高架鉄道(BTS) 写真:newsclip

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