日本の臭気測定制度、タイで初適用 バンコクの測定拠点が認定取得

【タイ】臭気測定や悪臭対策を手がける近江オドエアーサービス(本社:滋賀県近江八幡市)は2月17日、同社がバンコクで運営する嗅覚測定拠点が、日本の臭気測定制度に基づく「第2種臭気測定認定事業所」に登録されたと発表した。日本の制度が海外拠点に適用され、現地の測定機関が認定を受けたのは初めて。

 認定を受けたのは、バンコクの嗅覚測定ラボ。公益社団法人におい・かおり環境協会の審査を経て、2月17日付で登録された。組織体制、人材、設備、精度管理などについて、日本国内の認定事業所と同様の基準が適用された。

 近江オドエアーサービスは、臭気測定用機器の販売や測定業務、脱臭対策などを行う専門企業で、1962年に設立された。国内では1994年から第1種臭気測定認定事業所として活動している。

 同社がタイに進出したのは2018年。自社の臭気測定機器がタイの政府機関で採用されていたことをきっかけに、現地市場の可能性を検証する目的で事業を開始した。以降、自動車工場、食品工場、ゴム製品工場、排水処理施設などを対象に、臭気測定や悪臭対策を展開してきた。

 同社によると、タイでは工業化の進展に伴い、工場排水や排気、有機廃棄物による臭気が環境問題として顕在化しており、規制強化や制度整備が進められている。こうした中、人の嗅覚を用いて複合臭を評価する日本の標準手法「三点比較式臭袋法」が、実態に即した測定方法として注目されているという。

 今回認定を受けたバンコクのラボは、現地企業との業務提携により2023年に開設された。日本の臭気判定士が測定業務を監督し、嗅覚検査を経た現地パネルを育成するなど、日本基準に準拠した体制を整えてきた。

 同社は今後、法令対応にとどまらず、脱臭装置や製品の性能評価、快適性評価など民間分野での活用も視野に入れる。また、タイ国内における臭気測定制度の整備や標準化に向け、関係機関と連携しながら技術的な支援を行う方針としている。

近江オドエアーサービス:http://www.shoshu.com/

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