双日、タイで営農支援サービス
- 2024/8/29
- タイ経済・企業
【タイ】双日は29日、タイに営農支援サービスなどを手がける子会社「Sojitz Kaset Dee X(KDX)」を設立したと発表した。今秋から、キャッサバ農家向けを手始めに営農支援サービスや農業資材、農機、ファイナンスなどを提供販売するアグリ(農業)プラットフォーム事業に参入する。
キャッサバはタイでサトウキビ、コメに次ぐ生産高3位の主要農産物で、農家数は約76万世帯。小規模な家族経営の農家が多く、資金面から十分な農業資材を購入できない、農地の拡大が難しい、肥料など営農に関する知識に乏しく従来農法を継続している、といった課題がみられる。KDXはキャッサバ農家に対し、作物シミュレーターを活用し、土壌データ、天候データなどを元に、適切な肥料の選択、量、タイミングといったデータに裏付けされた解決策などを提示する。さらに、双日独自開発のアプリを活用して蓄積した、ユーザーの農地や保有機材、資材や作物の生育状況、収穫量などのデータを元に、作物加工会社や農業資材・農機メーカー、金融機関などが農家に対して、商材・サービスをプラットフォーム経由で提案提供する。