ミャンマー軍が中国国境の少数民族支配地空爆、少なくとも29人死亡

【ミャンマー】ミャンマーナウなどによると、ミャンマーの少数民族カチン族の武装組織、カチン独立軍が実効支配するミャンマー北部カチン州の中国国境の町ライザが9日深夜、ミャンマー軍の空爆を受け、少なくとも子ども11人を含む29人が死亡、50人以上がけがをした。

 カチン州では昨年10月にも、ミャンマー軍の空爆で、住民100人以上が死傷した。

 ミャンマーでは2020年11月に総選挙が実施され、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問兼外相率いる与党・国民民主連盟(NLD)が勝利した。選挙で大敗したミャンマー軍は翌2021年2月にクーデターを起こし、アウン・サン・スー・チー最高顧問ら政権幹部の身柄を拘束し、実権を掌握。その後、クーデターに抗議する市民らを武力で弾圧し、これまでに4000人以上を殺害したとされる。少数民族の支配地域にも軍事的圧力を強め、北部、東部などでミャンマー軍と少数民族の戦闘が続いている。

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