タイ警察が「Rose Rose」の身柄引き渡し要請へ タイ客室乗務員の豪州ヘロイン密輸事件で

【タイ】警察は、タイ国際航空(THAI)の女性客室乗務員(26)がオーストラリアへのヘロイン密輸容疑で逮捕された事件を巡り、ヘロインを運ばせた疑いで手配中の女「Rose Rose」の潜伏先をほぼ特定し、ミャンマー当局に身柄引き渡しを求める方針を固めた。女はミャンマー・シャン州の少数民族武装勢力の支配地域に潜伏しているとみられる。

 Rose Roseはタイ国籍のモン民族の女で、本名はチャントラー(チャン)と確認された。フェイスブックを通じて客室乗務員ミーナに接触し、ヘロインを隠したバッグをオーストラリアに運ばせた疑いが持たれている。

 警察のこれまでの調べによると、Rose Roseはシャン州南部を拠点とする麻薬王ジャー・ロボ(Ja Lobo)大佐と関係がある。同大佐はミャンマー最大級の武装勢力ワ州連合軍(UWSA)の影響下にある第171軍区の副司令官を務め、国際的な麻薬製造・密輸組織の中心的存在とみられている。タイ政府は以前から同大佐を監視対象としており、すでに逮捕状も発付されている。

 タイはミャンマーと正式な司法共助条約を結んでいないものの、シャン州とは治安・麻薬対策で実務レベルの協力関係が強い。警察は外交ルートと国際協力の双方を通じてチャントラーの身柄引き渡しを進める方針だ。シャン州はタイ系住民(タイ・ヤイ族/シャン族)が広く居住し、国境を挟んで文化・言語・家族関係が重なり合う地域。

●タイ客室乗務員の豪州ヘロイン密輸事件、国際組織関与で特別捜査に格上げ
●【更新:CAはタイ国際航空】タイ人客室乗務員、豪メルボルン空港で逮捕 ヘロイン1キロ密輸

写真:オーストラリア連邦警察(AFP)

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