【タイ】タイ最高裁判所は10月9日、たばこ大手フィリップモリスのタイ法人に科されていた輸入たばこの脱税に関する罰金を、1億3000万バーツ(6億円相当)から2000万バーツに減額する判決を下した。裁判は2017年に起こされたもので、同社が2002~2003年にインドネシアから輸入したたばこの価格を過少申告し、関税を免れたとされる事案が争点となっていた。
下級審は2020年に1億3000万バーツの罰金を命じていたが、2023年の控訴審は減額を指示し、関税局に再計算を求めていた。フィリップモリス側はこれを不服とし、最高裁に上告していた。最高裁は今回、同社の脱税行為を認定したものの、罰金額を大幅に引き下げた。
フィリップモリス・タイランドは声明で「当社は一貫して国内外の法令を順守してきており、判決の一部には同意できない」と述べつつ、「この問題を早期に終結させたい」とコメントした。