【タイ・カンボジア】カンボジアのフン・セン元首相が6月20日、ペートーンターン・チナワット首相のカンボジア訪問時の写真をフェイスブックに投稿し、タイのメディアがこぞって転載している。前回の音声暴露に続く、ペートーンターン首相を貶めるための「晒し」で、「タクシン家との30年来の友情関係が悪化している」という発言も伝えられている。
前回公開された音声は、6月15日に行われた両者による電話会談の録音で、ペートーンターン首相は「カンボジア寄り」の発言を晒されて窮地に追い込まれた。同首相は即座に会見を開いて釈明したものの、「タイを裏切る言動」と捉えられ、信用を失墜させた。
今回公表された写真は、4月のカンボジア訪問時にフン・セン元首相の自宅を訪れたときのもの。ペートーンターン首相は帰り際、「父と叔母が泊った部屋を見せてほしい」と頼み、「タクシンの部屋」と「インラックの部屋」と名付けられた寝室に案内された。
フン・セン元首相はタクシン元首相が海外逃亡を続ける最中、カンボジアに呼んで自宅の寝室をあてがったという。同じく海外を逃亡する羽目となったインラック元首相は、カンボジア国境を越えてタイを脱出。やはりフン・セン元首相が自宅にかくまった。
写真:タイのメディアがウェブサイトに転載している、フン・セン元首相が公表したペートーンターン首相の写真