【タイ】タイ国際航空(THAI)の女性客室乗務員(26)がオーストラリアでヘロイン密輸容疑によって逮捕された問題を巡り、政府は航空保安体制の総点検に乗り出した。政府は航空保安体制の総点検に乗り出した。航空会社の関係者を一般乗客と同一基準で検査する「ゼロトラスト」を徹底する。
タイ民間航空庁(CAAT)は、関税局(税関)、タイ麻薬取締委員会事務局(ONCB)、タイ空港公社(AOT)、THAIなどと協議し、即時実施する措置と中長期の対策をまとめた。主な強化策は、
1)ゼロトラストの徹底
客室乗務員、機長、航空会社職員などの関係者を一般乗客と同一基準で検査する。例外は設けない。
2)K9(麻薬探知犬)の検査頻度を増強
出発・到着便の双方で探知犬による検査を強化し、リスクの高い路線や時間帯を重点的に実施する。
3)ゲート前での追加スクリーニング
特に厳格な措置が必要な路線では、搭乗口で再度の検査を行い、乗客・乗務員・手荷物に違法物品が紛れ込むのを防ぐ。
4)空港職員の身辺調査を強化
旅客ターミナル、貨物地区、倉庫、管理区域で勤務する職員についても、犯罪歴の確認や薬物の検査を厳格化する。
5)情報連携の強化
運輸省、法務省、関税局、ONCB、警察などの治安機関が情報を共有し、単なる検査場の運用に頼らず、リスク分析に基づく総合的な監視体制を構築する。
今後は乗客事前情報(API)、生体認証(Biometrics)、各種データベースの連携を進め、検査担当者の研修も強化する。密輸手口の変化に対応し、違法物品の発見と抑止能力を高めていく。政府は今回の事案を受け、タイが麻薬密輸の経由地として利用されることを防ぎ、国内外の信頼確保を図れるよう、空港の保安レベルをさらに引き上げる。























