ターニン第14代タイ首相死去 1970年代に政治活動禁止、共産主義弾圧、言論統制など

【タイ】ターニン・クライウィチアン第14代タイ首相が2月23日、死去した。享年97歳。ペートーンターン・チナワット首相が24日、哀悼の意を表した。25日に都内ワット・ベーンチャマボピット(大理石寺院)で王室による沐浴などの儀式が執り行われる。

 ターニン元首相は「1976年10月6日事件」2日後の10月8日に就任。5人以上の政治集会を禁止し、労働組合員や学生活動家を共産主義者として弾圧、新聞発禁といった言論統制に乗り出すなど、極右政権として徹底的な圧政を敷いた。それがさらに国民を分裂させ、翌1977年10月20日のクーデターを引き起こして就任1年で失脚した。

 ただ、当時のラマ9世(プーミポン国王)からの信頼が厚く、失脚後間もない12月15日には、タイ国王の補佐を目的とした諮問機関である枢密院の議員に任命された。後に議長までのぼり詰めている。

 1976年10月6日事件は、1973年の民主化運動(10月14日事件)で亡命したタイきっての独裁者と評されるタノーム・キッティカチョーン元首相(陸軍元帥)の帰国に抗議し、タマサート大学に立てこもって集会を行っていた学生や都民ら数千人が、警察や右翼団体に鎮圧された事件。当時の政府発表で46人が死亡、167人がけが、およそ100人が拘束された。

写真:タイ首相府ホームページのターニン元首相の紹介ページ

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