【タイ】タクシン・チナワット元首相が1月5日の北部チェンラーイ県行政機構(オー・ボー・チョー)機構長選挙の応援演説で、一般家庭向け電気代の引き下げに触れたことが問題視されている。「現在の電気代1ユニット当たり4.15バーツを3.70バーツまで下げる」という発言に対し、一部から「有権者への利益誘導で選挙違反に値する」といった非難の声が挙がった。選挙管理委員会は、「発言内容を精査する必要がある」と述べるにとどめている。
これに対し、ペートーンターン・チナワット首相は7日、父親の言葉を継ぐ形で「不要な費用を削減する」とし、関係機関と電気代引き下げの協議に入ると発言した。タイの一部メディアは、「民間セクターは電気引き下げへの動きを歓迎している」と報道している。
タクシン元首相は同日の応援演説で、黒人差別と捉えられる発言もしており、矢面に立っていた。