【タイ】農業協同組合省傘下の農業・食品安全保障合同センターは9月14日、牛の肥育目的で違法に販売されていた「牛肉用成長促進剤(ベータ・アゴニスト)」計1328キロを押収したと発表した。脂肪を減らして体重を増やすための薬剤で、飼料に混合される。薬剤が残留した肉を人が摂取すると健康被害を引き起こす可能性がある。
ソラウット・ヌアンチャムノン・センター長によると、畜産局と警察が中部ペッチャブリー県バーンレーム郡およびバーンラート郡の牛用飼料販売店2カ所を家宅捜索し、牛用飼料に混合する目的で成長促進剤が農家に販売されていたことを確認した。いずれも飼料販売の許可を持つ県内の大規模業者で、バーンレーム郡で52袋(1300キロ)、バーンラート郡で2袋(28キロ)を押収。中部地域では過去最大規模で、飼料に混合すれば14万キロ以上の牛用飼料を製造できる量に相当するという。
成長促進剤が残留した肉を摂取すると、手の震え、筋肉のけいれん、動悸、胸部圧迫感、血圧異常、吐き気などの急性症状が生じ、妊婦、心臓病患者、喘息患者は重篤化する危険がある。長期的にはホルモンや代謝への影響、心疾患リスクの増加、発がん性の可能性も指摘されている。



























