タイ東北部の地質公園、ユネスコ世界ジオパーク申請へ

【タイ】政府は6月23日の閣議で、東北部のウボン・ラーチャターニー・ジオパーク(地質公園)を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界ジオパーク(UNESCO Global Geoparks)」に推薦する方針を承認した。タイではすでに、南部サトゥーン(2018年)、東北部ナコーン・ラーチャシーマー(2023年)のジオパーク2カ所が登録済みで、東北部コーンケーンのジオパークも審査中。

 ラリダー・プルートウィワタナー政府副報道官によると、ユネスコ世界ジオパークは地質、考古、生態、文化など多様な遺産を保全しつつ、地域住民の参画による持続可能な地域づくりを促す国際制度で、現在50カ国229カ所が認定されている。

 ウボン・ラーチャターニー・ジオパークは、2011年に地方ジオパークとして設立され、同県のポーサイ、シームアンマイ、コーンチアム、シリントーンの4郡にまたがる1829平方キロメートルの区域に広がる。2023年には「タイ地質公園」として国家認定を受け、現在は県行政機構内に調整センターが設置されている。地質学的知見、管理体制、地域住民の参画、継続的な発展性などが整っているとし、国家ジオパーク委員会がユネスコへの申請を提案した。

 メコン河の浸食によって形成された「サームパンボーク」などの奇岩群、断崖、石柱群が国際的に知られる。またコーククルアット層(Khok Kruat Formation)では、恐竜、翼竜、古代ワニなど白亜紀の脊椎動物化石が多数発見され、過去の生物多様性が極めて高い地域として評価されている。同地域には「タック・プラー(魚捕り)・パークボーン」などの伝統行事、メコン河流域の生活文化、地域の民族集団の知恵など、考古・文化面でも独自の価値が残されており、自然と歴史、生活文化が密接に結びついた地域として特徴づけられる。

 タイ政府は7月1日までにユネスコに意向表明を行い、10月1日〜11月30日の期間に正式な申請書類を提出する。その後、ユネスコ専門家による審査と現地評価が行われる見通し。

https://ubongeopark.org/geopark/

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