タイ警察、違法象牙取引の国際ネットワーク摘発 全国11カ所を一斉捜索し9人逮捕

【タイ】タイ警察と天然資源環境省国立公園野生動植物局(DNP)は5月11日、違法象牙取引の国際的ネットワークを摘発した合同作戦の結果を発表した。全国11カ所を一斉捜索し、象牙計250キロを押収、関係者9人を逮捕した。

 野生動物の死骸・象牙・ジュゴンの牙などの違法製品を売買していたアカウントがフェイスブック上で発見されたことが、捜査のきっかけとなった。警察はDNPのワシントン条約担当部署(CITES)と連携して内偵を進め、囮捜査として象牙製品を購入。鑑定の結果、すべてアフリカゾウの象牙であることを確認した。

 フェイスブックで違法製品を販売していたネットワークは1年ほど前に活動を開始。象牙をアフリカから船でベトナムに運び、メコン川沿いの自然ルートを使ってタイに密輸していた。

 警察は5月7日、国内7県で9人を逮捕。象牙140キロ、カット済み象牙40キロ、象牙製の数珠、アクセサリー、加工品、象牙粉、象牙柄のナイフ160本、象牙を模した樹脂製品、エイの尾、加工機器20台、はかり5台、タイマイ(ウミガメ)の剥製などを押収した。総額990万バーツ(5000万円相当)に上る。取り調べでは9人全員が容疑を認めており、国内で加工して象牙を縁起物と信じるタイ人に販売していたと供述しているという。

 押収された象牙はDNPが保管し、裁判終結後に廃棄処分される。同局によると、タイでは2015年施行の象牙法により、合法的に所持・売買できるのは「家畜化されたタイ象の象牙」に限られている。アフリカゾウの象牙は所持自体が認められていない。

写真:POLICE News Varieties

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