タイ軍が国境上のクメール遺跡を奪還 カンボジア軍はロケット砲撃続ける

【タイ・カンボジア】タイ陸軍は12月15日正午ごろ、東北部スリン県パノム・ドンラック郡の国境線上に建つクメール遺跡、プラサート・タークワーイを奪還した。同遺跡は国境線上に建つことから両軍が共同で管理していたが、9月の戦闘でタイ軍が数十メートル後退し、カンボジア軍がすかさず占拠した。

 15日は午前6時過ぎに交戦が始まり、カンボジア軍がBM-21グラート(旧ソ連製122mm自走多連装ロケット砲)でタークワーイ遺跡周辺や周辺の350高地を攻撃していた。タイ軍は応戦によってカンボジア軍を押し戻し、正午ごろまでにタークワーイ遺跡を奪還し、タイ国旗を掲げた。

 カンボジア軍が反撃のために兵士300人を増派したとの情報がタイにも伝えられ、一帯では今後も激しい戦闘が続くと予想されている。カンボジア側では、タイ軍によるタークワーイ遺跡の奪還はフェイクニュースと報じられている。

写真:Army Military Forceフェイスブックより

タイ軍によるタークワーイ遺跡の奪還をフェイクニュースとして報じるカンボジアのメディア
写真:スリン県住民コミュニティ ชุมชนคนสุรินทร์ フェイスブックより

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