【タイ】タイ警察と国家放送通信委員会(NBTC)は、カンボジア国境地帯での通信回線遮断の各種作戦を継続している。タイ政府の方針に基づき、タイ国内の携帯電話基地局や通信設備を悪用した、国境を越えた特殊詐欺を撲滅するのが狙い。
カンボジアと国境を接する東部サケーオ県では11月17~19日、県警、NBTC、該当通信業者が、カンボジアにつながる光ファイバーなどのケーブルを遮断した。バーン・クローンルック検問所裏のタイ国鉄駅周辺でAWN、TUC、Jastel、Symphonyなど9社のケーブルが、同検問所の駐車場付近のAWN、Symphony、Interlinkの3社の予備回線が、タイ・カンボジア友好橋のAWNおよびSymphonyの回線3本が遮断され、カンボジアとの通信が不可となった。
警察は「海外拠点の詐欺集団の通信手段を断ち切ることで、タイ国内の被害拡大を防ぐ」と強調。今後もNBTCおよび通信事業者と連携し、未処理の回線についても遮断作業を進めていく。
●カンボジア国内の特殊詐欺集団、タイ国境の携帯電話基地局を悪用
写真:POLICE News Varieties























