【タイ】タイ陸軍が、東部サケーオ県コークス―ン郡のカンボジア国境沿いのクメール遺跡「プラサート・サドック・コークトム」を、一般人に対して一時閉鎖したと発表した。カンボジアとの国境紛争の激化を受けたもので、情勢が正常に戻り次第、再開する。
同遺跡の周辺ではこれまで戦闘は発生してこなかったが、カンボジア人難民を受け入れていた近隣のタイ領土でトラブルが起きており、陸軍は安全を最優先して同遺跡の立ち入りを制限するに至った。
プラサート・サドック・コークトムは11世紀の建立で、タイ国内11番目の歴史公園に指定されている。国境紛争が激化する前の今年6月時点では、タイ警察が「安全な参拝を保証する」とし、来園者を積極的に募っていた。
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