【タイ】東北部シーサケート県のカンボジア国境で8月9日午前10時頃、タイ陸軍兵士3人が地雷に触れ、1人が左足を失う重傷を負った。ほか2人は、腕と背中の負傷および衝撃波を受けたことによる胸や耳の痛みを負った。
3人は国境線に沿って有刺鉄線を敷設中、タイ領土内に埋設された地雷に触れた。破片を調べたところ、カンボジア軍が使用しているロシア(旧ソ連)製のPMN-2だった。タイ陸軍は、カンボジア軍の行為がオタワ条約(対人地雷禁止条約)に違反していると改めて非難した。
今回の国境紛争では、本格的な軍事衝突が起きる前の7月16日および衝突初日の24日にそれぞれ、タイ陸軍兵士が地雷に触れて負傷した。8月9日は3回目となる。
タイとカンボジアの両国は停戦後、一般国境委員会(General Border Committee, GBC」で地雷撤去の協議を続けているが、カンボジアは「埋設した事実はなくタイの主張は証拠が不十分」と主張していると伝えられる。
●タイ・カンボジア国境でタイ陸軍兵士3人が地雷に触れる 1人が左足首失う重傷
●タイ・カンボジア国境に新たな地雷100個、クラスター爆弾も見つかる
地雷および砲弾の撤去作業
写真:タイ陸軍第2軍管区กองทัพภาคที่ 2フェイスブックより