【タイ】スワンナプーム空港で計画されている東側旅客ターミナル拡張で、工事のためのスペースが確保できず、タイ免税店最大手キングパワーが契約していた商業スペースを取り戻すための返金が決まった。タイ国営空港運営会社エアポーツ・オブ・タイランド(AOT)が11月22日、取締役会の決定をタイ証券取引所(SET)に報告した。
AOTとキングパワーは当初、国内線ターミナル内で同等面積の商業スペースを確保して移転することを話し合っていたが、実現困難という判断となった。AOTが契約を破棄して取り戻すのは東ターミナル2階のFood Stopエリアで、キングパワーに1億9308万バーツを返金する。契約期間は2020年9月28日から2033年3月31日までだった。
今回の契約破棄で、AOTはキングパワーからの賃貸収入が月当たり59万1000バーツの減額となる。また、2024年4月1日から2025年3月1日までの最低収益は月当たり2346万バーツまで目減りする。2024年度の決算に織り込み済みだという。